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放生津八幡宮の放生会
放生津八幡宮は、天平18年(746)越中国司大伴家持が、豊前国宇佐八幡神を勧請され、奈呉八幡宮として創建されました。創建以来、連綿と放生会(ほうじょうえ)が営まれてきたと伝えられています。放生会は、鳥や魚を放ち、生類供養を行う神事とされます。古来より、人間は、鳥や魚を生きる糧として食べてきました。
日本人は、生きとし生けるものはすべて神様の命を授かって生きていると考えました。鳥や魚にも神様の御霊が宿っています。
この地域は、古くから漁業で栄えた地域です。放流された魚が、川や海で殖えて豊かな恵みとなって帰ってきてほしいという願いが込められているのかもしれません。
当宮文書には、嘉暦3年(1328)に、奈呉の地名を放生津に改めたという記事があります。当宮の放生会が放生津の地名の由来になったと考えられています。
放生会は、10月2日の例大祭に合わせて行われています。神様の恵みに感謝し、放生の舞が奉納されます。そして、式の終盤で鳥が大空に放たれます。魚は、式後に内川に放流されます。
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